このページはこちらのFLASHの補足ページです。
ま〜内容がダブってる部分もありますが、こちらのページの方が細かく書いてありますのでどうぞ。

テリーフォックスと言うのはカナダの義足のマラソンランナーで、日本ではあまり知られていませんがカナダでは国民の英雄としてとても有名な人なんだそうです。

彼は1958年カナダのウィニペグと言う町に生まれ、バンクーバーの町で育ちました。学生自体はバスケットボール部に所属し活躍をし、そんな矢先の18歳のある日、バスケットボールをしていると自分のヒザに痛みを覚えて当初は「練習のし過ぎ」と思っていましたが、病院で検査をうけると彼の右足は「骨肉腫」と言われる、骨のガンにおかされていることがわかりました。
今では医学も発達し骨肉腫と言う病気は早期発見されれば不治の病ではありませんが、当時は命を脅かしかねないとても危険な病気として知られ、彼は骨肉腫が発見された右足のヒザから下を切断しなくてはなりませんでした・・・。
1977年、テリーフォックスがまだ18歳の時の出来事でした。

右足を切断し病院でガンと戦いながら、彼は失意の生活を送っていました。
好きだったバスケットボールはおろか、自分のこの現状に・・・。

しかし入院をしている中、彼は実に多くの人がガンに苦しみ幼い子供までもがこの難病と闘い、そして死んでいく姿を見て自分にも何かできることがないだろうか?っと思うようになります。自分よりも幼い子供までもがガンで死んでいく中、自分は生きている、生きているのならば人の為に何か出来ることがあるんじゃないかっと。
そんな時に偶然「ニューヨークマラソンを走る義足のランナー」をニュースを見て、自分もマラソンに挑戦してみようと思ったのです。

彼の計画はまさに前代未聞のモノで、カナダを横断するマラソンを計画しました。
その総距離は実に8000km以上。(参考までに、日本の北海道から沖縄までの直線距離が3000km程度です)
当時、彼のこの計画は友達などからも「また無理なことを・・・」と思われていたそうですが、彼はトレーニングに真剣に取り組み、そうしてる内に回りの人々も彼のこの計画をバックアップするようになり、右足を切断したわずか3年後の1980年、彼はこのカナダ横断マラソンの走覇を決意します。

彼はこのカナダ横断マラソンを「Marathon of Hope」(希望のマラソン)と名付け、トレーニングをしながら自らこのマラソンのスポンサーになってくれる企業を探し、そして有名スポーツメーカーなどのバックアップを得てついに1980年4月12日カナダニューファンドランド州のセント・ジョンをスタートします。予定走覇期間は実に7ヶ月と言う途方もないチャレンジの始まりでした。(これは実にほぼ毎日フルマラソンに匹敵する距離を走る計算です)

彼のこの希望のマラソンの目標はもちろんカナダ横断を果たすとともに、カナダに住むみんなから100万カナダドル(現在の価値だと約2億円程度)の募金を集めるコトでした。この金額は当時のカナダの住んでいる人々全員から1カナダドルを募金してもらって達成できる金額なんだそうです。
彼は順調に毎日フルマラソンに匹敵する距離を走り皆に募金を呼びかけました。最初の内は彼が走っていても無関心な町などもあったそうですが、徐々に彼の行動はメディアなどにも取り上げられ実際に走っているテリーフォックスの姿がテレビなどで報じられるとカナダ中の人々が一斉に彼を応援し始めたのです。

彼の肉体は徐々に悲鳴を上げながらも、自分を信じて皆に訴え続けました。
彼の走る町では皆が外に出て、彼の到着を応援の声で迎えたそうです。

そして走り始めて約4ヶ月が経った1980年9月1日、彼は丁度カナダの真ん中あたりのオンタリオ州のサンダーベイと言う町まで到着した時、思いもよらぬ事態が彼の身に降りかかります。
ガンが肺に転移しており、彼はマラソンを中止せざるを得なかったのです・・・。実にスタートしてから5372kmもの距離を走ったところでの出来事でした。

彼はそのまま病院に入院し、その時もカナダ横断を成し遂げられなかったことよりも、募金額が目標額の100万カナダドルに達していないことを気にしていたそうです。
そんな中、カナダで大々的にテリーフォックスのコトが報道され、彼の精神と思いに感動したカナダ中の人々が一斉に募金をし、実に募金金額は彼の目標を遙かに上回る1000万カナダドル(約20億円程度)が集まりました。その後も募金は続き、最終的には2430万カナダドル(約50億円)が集まったそうです。この募金はほぼ全てがガンの研究の為に使われました。

そしてその募金達成を見とったかのように、彼はガンが肺に転移して入院をしてから約1年後の1981年6月28日、わずか22歳の若さで亡くなりました。

しかし彼の起こした奇跡はここでは終わりません。
彼の死後も彼の残した思いは途切れることを知らず、カナダの人々はテリーフォックスの思いを永遠に受け継ぐべく行動を起こします。彼が亡くなった同年の1981年の9月に「第一回テリーフォックスラン」が開催され、そこでは350万カナダドル(約7億円)の募金を集め、次第にこの運動は世界中に広まり今では世界各国の58もの国々で彼の意志を受け継ぐ「テリーフォックスラン」が開催されています。
テリーフォックスランは日本でも開催されています。

彼がガンと戦いながらも人々のためにと募金を集めるマラソンを始めて以来、今までで世界中で実に700億円以上の募金が集まり、そのほぼ全額がガン治療の研究の為に費やされ近年の最先端ガン医療の発展に貢献しました。
彼が入院した当時、病院で見たガンに苦しむ自分よりも幼い子供達を今では救っています・・・。
(700億円って言う金額については各ソースでいろんな金額があるのでエルエルにも正確にはわからないのですが、当時の円換算レートと今の換算レートでも開きがあると思いますので多少の誤差等もあるかもしれないコトを書いておきます。日本円で数百億円ってコトに関しては間違いないです。)

彼のこの行動はカナダ政府も認め、彼は22歳の時にカナダにおける最高の栄誉と言われる「カナダ勲章」を授与されています。
1999年にインターネットで行われた「カナダで最も有名なヒーローは誰?」という投票でテリーフォックスは見事に一位に選ばれ、今でもカナダの人々や世界中の人々によって彼の意志は延々に受け継がれています。
同時に「カナダで最も偉大な人物は誰?」って言う投票でも、彼は見事2位になったそうです。

そして2005年の3月に、彼はカナダコインのデザインになると言う快挙を成し遂げました。
彼は1カナダドルのコインになり、カナダにおいてカナダ人が通貨のデザインになるのは初めてという快挙でした。

※カナダは正式にはイギリスのエリザベス女王が国家元首をつとめています。しかしそれはほとんど形式的なモノで、実際にはカナダの総督が代表をするそうです。
更に言えば「総督」も形式的なもので、国家を運営していくのは選挙によって選ばれた「カナダ首相」ですのでお間違いなく。
そんなコトもあり、カナダにおけるお金ってのはほとんどがエリザベス女王がデザインされているモノなんだそうです。

みんなから募金を・・・。たった1ドルずつの募金を・・・。
そんなテリーフォックスの言葉と、そして思いを永遠に受け継ぐカナダの人達の思いがこのコインにはきっと詰められているのでしょう。

 

最後に彼の挑戦はきっと一人では成し得なかったことでしょう・・・。
彼をサポートしたスポンサーや、彼を取り上げたメディア、放送されたドキュメンタリー番組は実に5時間にも渡るものが組まれ多くの有名人なども応援したそうです。
そして彼を応援したカナダ中の人々と、テリー・フォックスの挑戦をずっと一緒にキャンピングカーで伴走しつづけ協力した友人のダグ。
多くの人によってこの奇跡は今も続いています・・・。

 

 

彼の当時の実際の動画が数多くCBCニュースによってアーカイヴされています。

こちらのページから当時のテリーフォックスのインタビューを動画で見ることが出来ます。

こちらのページでは彼がマラソンで走ってる最中のラジオやTVの映像などのアーカイヴがあります。
走るのを中止した時の彼のとても悔しそうなインタビューがとても印象深いです・・・。→コレ
走ってる姿を実際にみると、どれほど過酷な挑戦だったのか・・・ってコトがとてもよくわかります。今でこそスポーツを行うための義足の技術は発達していますが、当時はそこまでの技術はなく彼の苦労がとてもよくわかります。

 

  

  
走ってる時の彼の写真。

 


彼の母校であるサイモン・フレイザー大学に2001年に建てられたテリーフォックスの像

 


FLASH中にもあった1カナダドルコイン。
どこかでこのコインを手に入れる機会があったら是非彼のことを思い出して下さい。

 

 

 

・・・・・・・・・。
このテリーフォックスの話は、今年2005年の6月頃に何でもビートたけしの奇跡体験アンビリーバボーで放送されたそうですネ。
エルエルはその放送は見てないので知らないのですが、今年の3月頃に偶然海外で読んだ「テリーフォックスがコインになった」って言うニュースを見て彼の存在を初めて知りました。
彼の行動と、その思いを今でも大切にし続けるカナダの人達にとっても感動した・・・。

 

参考リンク
がん撲滅のための世界的イベント「Terry Fox Run」
カナダ大使館「第14回 テリー・フォックス・ラン2005」
日本では今年は10/2に皇居外周をつかって行われたようです。


The Terry Fox Foundation(海外のテリーフォックス財団のサイトです。彼の死後に設立されました。)
The Terry Fox Coin
Wikipedia:Terry Fox / Marathon of Hope

 

 

 

・・・・・・・・・。雑談。
長いところお疲れ様でした。ちょっとFLASH長すぎるよネ。あれでも要約してガンバったんだよ・・・。
ちなみに余談ですが、あのFLASHには一カ所だけ大きな間違いがあるのに気づきました?
文章ではなくて、テリーフォックスが走ってるアニメーションが左下にずっと出てますよネ。アレ・・・よーくみると左足が義足になってるんですよネ。ホントはテリーフォックスは右足が義足なのでお間違いなく。
あのコインの写真を左右反転して参考にして描いたら、よーく考えたら鏡面反転なので左右が逆になっていることに気づいたのが午前3時の酔いどれ気分・・・。

 

 

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