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2008年05月09日

◆虐待はDNAを変化させ自殺を誘発するかもしれない  [Science]

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虐待はDNAを変化させ自殺を誘発するかもしれない

人間が生まれるとき、その遺伝子は父親と母親から受け継ぎますが、その遺伝子(DNA)のスイッチはほとんどが生まれてくる前にオン・オフの制御が決まった状態で産まれてきます。たとえば肌の色や髪の毛の色など、様々な要因が先天性(生まれる前に決まる要因)によって決められます。しかしそのDNAの一部は生まれてから変化をするそうです。

その中で「メチル基」と言うものがDNAに加わると、そのDNAはスイッチを「オフ」にするそうなのですが、今回の調査ではダイエットやストレス、虐待などの後天的(生まれてからの要因)によってDNAに影響を与えることがわかってきたそうです。
(一応説明すると、DNAが「オフ」になっても別に何か必ず問題が発生するわけではありません。たとえば目の瞳が黒くなる遺伝子にスイッチが入れば黒くなるし、スイッチが入らないと他の青い目になったりします)

モントリオールにあるマギル大学のMoshe Szyf教授と同僚は、ネズミによって「母親ネズミに適切に育てられなかったネズミ」と逆に「愛情を持って育てられたネズミ」にはこのメチル基による影響が異なることがわかったそうです。これと同じことが人間にも当てはまるのではないか?っとして、研究チームは自殺をした13人の脳を調べ、それと比較するために自殺者と同じ年齢と性別で事故などで亡くなった人11人の脳と比べたそうです。

研究では特に脳の「hippocampus」と言う部分に注目して行われ、この部分は「記憶」や「気分、気持ち」などをつかさどる場所として知られており、虐待で苦しんだ人の脳はこの部位が普通の人よりも小さいことがわかっているそうです。
このhippocampusでDNAを調べ、その結果虐待を受けていた人はDNAのスイッチが多くオフにされていることがわかりそのために脳のこの部分が活発に働いていないことがわかったらしい。これが後天的な要因として自殺に関係しているのでは?っとしています。

これが実際に虐待と言うモノが自殺に干渉していたのか?ってことを調べるために、現在は虐待はされていないが自殺した人について調べているそうです。研究者は最終的な目的として、この後天的な要因を意図的に元に戻す方法を目指しているそうです。つまり自殺との因果関係があるとすると、この部分のDNAのスイッチをオンにすることによって自殺者が減るかもしれないっと言うことです。

・・・・・・・・・。
自殺多発国のジャパニーズとしてはなかなかに興味深い内容なんじゃないでしょうか・・・。
アメリカなどだと同じように研究が行われている、いわゆる連続殺人鬼なども多くが幼少期に虐待を受けていたケースが多いんですけど、結果的にはこれを同じようなことが言えるじゃないのかな?
つまり脳への影響によって「人間的な感情」みたいのが希薄になってるんじゃないでしょうかネ?!



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